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MTコネクターの導入編 ベーシックセミナーを開催しました。2018年4月29日30日
入れ歯職人 宮野たかよしの息子、歯科医師 宮野敬士です。
2018年4月29日30日、二日間にわたりMTコネクターをこれから自分の医院で導入していこうとする先生方対象のベーシックセミナーを開催いたしました。
北は北海道から、南は九州まで先生方にはご参加いただき、非常に有意義な時間になりました。ここに御礼申し上げます。
さて、父の開発したMTコネクターですが、それは単なる欠損補綴に留まらない、確かな理論と技術に裏付けられたものがあるのです。
その理論は天然歯やクラウンの咬合調整にも使えますし、所謂、保険のクラスプ付きの普通の入れ歯にも使えます。
今回はセミナーの開催の報告と、開発者宮野たかよしの息子である私のMTコネクターにかける思いを書きたいと思います。
以下の内容で今回は開催いたしました。
1日目
MTコネクターの原理・原則
MTコネクターの印象採得
MTコネクターの咬合採得
MTコネクターの削合
質疑応答
懇親会
2日目
咬合採得・削合のでも実習
ここからはMTコネクターにかける私(宮野敬士)の思いを書きます。
MTコネクターが開発されたのは私が20歳前後だったと思います。歯学部とは関係のない京都大学に通っている時です。当時の私(宮野敬士)は、いまいち父のやっていることがわかっていませんでした。大学受験の際も、小さい頃からお前を見ていると手先を使う外科医か歯医者が向いていると父に言われていましたが、全く関係のない進路に私は進んだのです。MTコネクター・義歯に情熱を傾ける父の姿を見ている、というより直接仕事場は見てなかったですが、父宮野たかよしがやっていることを感じるうちに、やはり息子として何かできることはないか考えるようになりました。当時私はまだ学生でしたが、独学でホームページ製作の勉強をしてMTCラボネットという父の個人事業としての歯科技工業のウェブサイト(このサイトをリニューアルする前のものです。)を立ち上げました。その当時(15年くらい前)からホームページで紹介させていただいていた取引先の先生が今回は参加され、実際に直接お話もできましたので私としては非常に感慨深いものがありました。
MTコネクターのベーシックコースは10年以上前から幾度となく開催してまいりましたが、想像以上に普及するには障壁がありました。その原因の1つに、MTコネクターは歯科医師ではなく歯科技工士から生み出された技術であるというのがあります。その診療技術は歯科技工がベースになっており、なかなか先生方にとって理解・習得するのが難しい今までの日常の診療とはかけ離れているというのがありました。
当時大学を卒業してサラリーマン生活を送っていた私はなんとか父と会社の助けになりたい、MTコネクター普及のため取扱いいただける先生方を増やしたいという思いがあり、歯科医師でも歯科技工士でもない自分の不甲斐なさに悶々としていたのを今でも思い出します。
サラリーマン生活で体を壊した時期があり、それもきっかけとなり自分の将来を考え直す機会を得た私は、素人にもわかるこの美しいMTコネクターを従来の入れ歯で困っている人達のため世の中にもっと広めたい・父の事業の手伝いをしたいと思うようになりました。歯学部に入り直して二度目の学生生活を送り歯科医師になる決心をした私は、会社をやめフリーランスのエンジニアとして働き受験勉強をする傍ら、MTコネクターの営業に東京を回ったこともありました。銀座のある通りには一角に三件くらいの歯医者がひしめきあっており、歯科業界の現状の厳しさを認識しました。恵比寿にある歯科医院ではかなり営業に対して高圧的な態度をとられ歯科医師というものは資格のないものにはこういう態度をとるものかと認識したこともありました。
ますます、歯科医師として取引先の先生方と対等な立場になり、それからまたMTコネクターを広めたいと私は強く思うようになりました。そして徳島大学と大阪大学の歯学部の編入試験に私は合格しました。面接では正直に自分の思っていること、歯科医師として歯科技工技術を追求し咬合のスペシャリストになりMTコネクターという入れ歯の新しいものを世の中に広めたいと教授陣相手に言い放ったことを今でも鮮明に覚えております。
二度目の大学(大阪大学歯学部)に編入してからの私はとにかくはやく一流の歯科医師になりMTコネクターを広めたいと前の大学では考えられないほど意欲的に勉強をしました。普通ならば卒後に読むであろう臨床の専門書も片っ端から読み漁りました。時間があればエポキシの歯牙模型で形成練習、テック作成の練習、技工士と同じように歯型彫刻を日々の日課にしておりました。すべて早くMTコネクターを広めたいという気持ちからです。
晴れて歯科医師の免許を取得し臨床研修を修了した私は大学院に進むという道もありましたが、はやくMTコネクターの技術を習得し世の中に広めたい、その時間がないという思いのほうが勝り、初心を忘れることなく突き進みたいという思いから研究ではなく臨床にでました。それもいきなり自分の実家の医院で働きだしました。MTコネクターの技術習得にはそれが最短であると思ったからです。
その後、様々な患者さんとご縁をいただきMTコネクターをたくさん入れさせていただきました。その過程でMTコネクターの認定医・専門医まで私は取得させていただきました。
父宮野たかよしが積み重ねてきたMTコネクターの歴史を途絶えさせることなくこれからも紡いで行きたいと思っております。そのためには歯科医師としてMTコネクターの技工技術を消化し患者様に提供する、あるいは取扱っていただける先生方の視点になってサポートさせていただくことが不可欠だと考えます。
今回のセミナーで、ある先生から父の通訳をしているようでわかりやすいと言われ非常に私は嬉しかったです。
通訳というのは、父は長嶋茂雄タイプの天才肌であるので、わかってもらうために追加の説明が必要だということです。
6月には咬合調整のみのセミナー、9月にはアドバンスドセミナーを予定しております。
これからもMTコネクターをどうぞよろしくお願いいたします。
20/02/15
20/01/27
20/01/16
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入れ歯職人 宮野たかよしの息子、歯科医師 宮野敬士です。
2018年4月29日30日、二日間にわたりMTコネクターをこれから自分の医院で導入していこうとする先生方対象のベーシックセミナーを開催いたしました。
北は北海道から、南は九州まで先生方にはご参加いただき、非常に有意義な時間になりました。ここに御礼申し上げます。
さて、父の開発したMTコネクターですが、それは単なる欠損補綴に留まらない、確かな理論と技術に裏付けられたものがあるのです。
その理論は天然歯やクラウンの咬合調整にも使えますし、所謂、保険のクラスプ付きの普通の入れ歯にも使えます。
今回はセミナーの開催の報告と、開発者宮野たかよしの息子である私のMTコネクターにかける思いを書きたいと思います。
以下の内容で今回は開催いたしました。
1日目
MTコネクターの原理・原則
MTコネクターの印象採得
MTコネクターの咬合採得
MTコネクターの削合
質疑応答
懇親会
2日目
咬合採得・削合のでも実習
ここからはMTコネクターにかける私(宮野敬士)の思いを書きます。
MTコネクターが開発されたのは私が20歳前後だったと思います。歯学部とは関係のない京都大学に通っている時です。当時の私(宮野敬士)は、いまいち父のやっていることがわかっていませんでした。大学受験の際も、小さい頃からお前を見ていると手先を使う外科医か歯医者が向いていると父に言われていましたが、全く関係のない進路に私は進んだのです。MTコネクター・義歯に情熱を傾ける父の姿を見ている、というより直接仕事場は見てなかったですが、父宮野たかよしがやっていることを感じるうちに、やはり息子として何かできることはないか考えるようになりました。当時私はまだ学生でしたが、独学でホームページ製作の勉強をしてMTCラボネットという父の個人事業としての歯科技工業のウェブサイト(このサイトをリニューアルする前のものです。)を立ち上げました。その当時(15年くらい前)からホームページで紹介させていただいていた取引先の先生が今回は参加され、実際に直接お話もできましたので私としては非常に感慨深いものがありました。
MTコネクターのベーシックコースは10年以上前から幾度となく開催してまいりましたが、想像以上に普及するには障壁がありました。その原因の1つに、MTコネクターは歯科医師ではなく歯科技工士から生み出された技術であるというのがあります。その診療技術は歯科技工がベースになっており、なかなか先生方にとって理解・習得するのが難しい今までの日常の診療とはかけ離れているというのがありました。
当時大学を卒業してサラリーマン生活を送っていた私はなんとか父と会社の助けになりたい、MTコネクター普及のため取扱いいただける先生方を増やしたいという思いがあり、歯科医師でも歯科技工士でもない自分の不甲斐なさに悶々としていたのを今でも思い出します。
サラリーマン生活で体を壊した時期があり、それもきっかけとなり自分の将来を考え直す機会を得た私は、素人にもわかるこの美しいMTコネクターを従来の入れ歯で困っている人達のため世の中にもっと広めたい・父の事業の手伝いをしたいと思うようになりました。歯学部に入り直して二度目の学生生活を送り歯科医師になる決心をした私は、会社をやめフリーランスのエンジニアとして働き受験勉強をする傍ら、MTコネクターの営業に東京を回ったこともありました。銀座のある通りには一角に三件くらいの歯医者がひしめきあっており、歯科業界の現状の厳しさを認識しました。恵比寿にある歯科医院ではかなり営業に対して高圧的な態度をとられ歯科医師というものは資格のないものにはこういう態度をとるものかと認識したこともありました。
ますます、歯科医師として取引先の先生方と対等な立場になり、それからまたMTコネクターを広めたいと私は強く思うようになりました。そして徳島大学と大阪大学の歯学部の編入試験に私は合格しました。面接では正直に自分の思っていること、歯科医師として歯科技工技術を追求し咬合のスペシャリストになりMTコネクターという入れ歯の新しいものを世の中に広めたいと教授陣相手に言い放ったことを今でも鮮明に覚えております。
二度目の大学(大阪大学歯学部)に編入してからの私はとにかくはやく一流の歯科医師になりMTコネクターを広めたいと前の大学では考えられないほど意欲的に勉強をしました。普通ならば卒後に読むであろう臨床の専門書も片っ端から読み漁りました。時間があればエポキシの歯牙模型で形成練習、テック作成の練習、技工士と同じように歯型彫刻を日々の日課にしておりました。すべて早くMTコネクターを広めたいという気持ちからです。
晴れて歯科医師の免許を取得し臨床研修を修了した私は大学院に進むという道もありましたが、はやくMTコネクターの技術を習得し世の中に広めたい、その時間がないという思いのほうが勝り、初心を忘れることなく突き進みたいという思いから研究ではなく臨床にでました。それもいきなり自分の実家の医院で働きだしました。MTコネクターの技術習得にはそれが最短であると思ったからです。
その後、様々な患者さんとご縁をいただきMTコネクターをたくさん入れさせていただきました。その過程でMTコネクターの認定医・専門医まで私は取得させていただきました。
父宮野たかよしが積み重ねてきたMTコネクターの歴史を途絶えさせることなくこれからも紡いで行きたいと思っております。そのためには歯科医師としてMTコネクターの技工技術を消化し患者様に提供する、あるいは取扱っていただける先生方の視点になってサポートさせていただくことが不可欠だと考えます。
今回のセミナーで、ある先生から父の通訳をしているようでわかりやすいと言われ非常に私は嬉しかったです。
通訳というのは、父は長嶋茂雄タイプの天才肌であるので、わかってもらうために追加の説明が必要だということです。
6月には咬合調整のみのセミナー、9月にはアドバンスドセミナーを予定しております。
これからもMTコネクターをどうぞよろしくお願いいたします。